ステラショット2の星図表示部分が表示されなくなってしまう現象が、Brynhildrで解消しました。

ステラショット2を使っています。
かなり便利なのですが...、

ステラショット2の星図表示部分が表示されない

ステラショット2になってから、ステラショットの星図表示部分が表示されなくなることが時々発生してしまいます。
ZWOのCMOSカメラ(asi533mc pro、asi224mc)を使っていますが、SharpCapやASIStudioとステラショットを同時に使うと、ステラショットの星図表示部分が表示されなくなってしまうのです。
ステラショットを再起動すると、一応表示されるようにはなります...。

原因は、リモートデスクトップ

いろいろと確認してみたところ、Windowsリモートデスクトップを使用していることが原因であることが分かりました。

ちなみに私の環境ですが、
■ ステラショットが動いているPC

  • Windows 10 Pro
  • SharpCap 3.2
  • ASIStuido
  • asi533mc pro、asi224mc (どちらでも、問題は発生してしまう。)

■ リモートで接続するPC

この環境で、Windows 10 HomeのPCからステラショットが動いているPCに、リモートデスクトップを使ってリモートログインしてステラショットを操作しています。
そこで、
リモートデスクトップの代わりに Brynhildr を使用したところ、ステラショットの星図表示が正常に表示されるようになりました。
OKです。
どうも、リモートデスクトップDirectXに制限がかかっていることが原因のようです。

Brynhildr のセットアップ方法

備忘録として、Brynhildrのセットアップ方法を残しておきます。
Brynhildrをダウンロードします。

  1. Brynhildrを次のWebページからダウンロードします。ステラショットが動いているPC(以下、サーバ側PC)とリモートで接続するPC(以下、クライアント側PC)のどちらにも、適切なディレクトリ(例えば、c:\tool\brynhildr)にBrynhildrを置きます。(インストールは不要です。)

blog.x-row.net
サーバ側PCでは、

  1. brynhildr.exe をダブルクリックで起動
  2. ModeをServer に指定、パスワードやポート番号(5550)を指定して、OKをクリック
  3. これでServerモードで動作を開始

クライアント側PCでは、

  1. brynhildr.exe をダブルクリックで起動
  2. ModeをClient に指定、パスワードやポート番号(5550)をServerモードで指定した設定を指定して、OKをクリック

これでリモート接続できるはず。

接続できない場合、
Windowsファイアウォール等で5550が遮断されている可能性があるので、ファイアウォールのポート設定を確認します。

サーバ側PCで Brynhildr をサービスとして登録しておくことも可能です。
その場合、brynhildr.exe を「管理者として実行」して、Serviceに「Create」を指定してOKをクリックするとサービスに登録されます。
サービスとして登録しておくことで、brynhildr.exe を都度起動させなくても、Windowsを起動したときに自動的に brynhildr.exe が起動されます。

クライアント側PCの表示に関して、WindowsScrollをONにすると画面を自動的に拡大・縮小してウィンドウサイズに合わせて表示されます。
OFFにすると画面を拡大・縮小されずに表示されます。

ちなみに、brynhildr.ini で設定することも可能です。
私はクライアント側PCのbrynhildr.iniに次のように設定しました。
brynhildr.ini

sound=0      ; サウンドOFF
caption=0    ; キャプション(タイトルバー) OFF
windowmax=1  ; ウインドウサイズ最大

この設定でWindowsの「タスクバーを固定」OFFにして、タスクバーが自動的に隠れるようにしています。