ステラショット2から SS-one AutoGuider pro を動かしてみる。#1 [HW VSP3 Virtual Serial Port]
タカハシのEM-200B を SS-one 化したので、ステラショット2から制御できるようにしてみました。
ss-oneはミードのLX200互換で動作するのですが、ネットワーク経由でLX200のコマンドを受け取ります。
それに対し、ステラショット2はシリアルCOMポートにLX200のコマンドを出力します。
ステラショット2が動作するPC内でシリアルポートとネットーワークをうまくつないであげれば、ステラショット2からss-oneが使えるようになります。
今回はHW VSP3というソフトでシリアルポートとネットーワークをつないで、仮想的なシリアルポートを作成します。
それでは、その手順です。
HW VSP3 - Virtual Serial Portの入手
HW VSP3 - Virtual Serial Portを次のURLから入手します。
SingleとMulti-portの2つのバージョンがありますが、Singleの方はfreeで利用可能です。
HW VSP3 - Virtual Serial Portの設定
ステラショットがインストールされているPCにVSP3をセットアップします。
ちなみに、
インストールの途中で、
Confirm:
Will you agree with adding HW VSP to the list of exceptions for Windows Firewall.
Permission is necessary for correct operation.
と聞かれるので、Yesと答えましょう。
そうでない場合、手動でFirewallの設定が必要になります。
VSP3をインストールして、その後にVSP3を設定します。
VSP3の設定はこんな感じ。
- [Virtual Serial Port]タブ
- Port Name: COM3
IP Address: 192.168.2.102 Port 4001
External NVT: Off
- [Setting]タブ
- Log Enabled: On
Create VSP Port when HW VSP startu-up: On
Connected to Device if Virtual COM is closed: On
NVT Enabled : Off
- [Advanced]タブ
- Local Machine: 172.0.0.1 1231
[Virtual Serial Port]タブのCreate Com ボタンでCOM3を作成すると、COM3ポートとSS One のネットワークが仮想的につながります。
ステラショット2の設定
ステラショット側は、[設定]タブの選択ボタンをクリックしてから、
設定項目 | 設定値 |
メーカー | ミード |
機種 | LX200 |
ポート | COM3 |
を指定して、OKボタンをクリックするとつながります。
【補足】
1)
C:\Users\***\AppData\Roaming\HW group\HW VSP3s に iniファイルが作成されると、VSP3にadminでログインできなくなるようです。
そんな時は、このファイルを削除すると adminモードでログイン可能になります。
2)
Visual Serial Port で、Loginボタンをクリックしてログインしても、
なかなか Create Com ボタンがグレー表示のままクリックできない状態になってしまったら、
一度Uninstallしてインストールから再挑戦した方が良さそうです。
SS-one autoguider pro で使える エレコム USB WiFi アダプタ(その1)とSS-oneにユーザを追加する話
ss-one で使えるUSB WiFiアダプタの情報
ELECOM WDC-150U2MBK
のUSB WiFiアダプタが使えます。
ss-oneのUSBポートに差し込むだけでWiFiが使えるようになります。と以前書きましたが、
密かにWiFiアダプタのドライバを組込んでいたことを忘れていました。
(前に組込みを行った時のメモが出てきました...。)
WiFiアダプタドライバの組込み方法は別の記事で説明します。
(2020/8/13追記)
ss-oneには、
SSID: ssoneguider
IP: 192.168.2.102
でつながります。
ss-oneにユーザを追加する方法
初期状態のss-oneにsspiというユーザを追加して、
SSHでログインできるようにします。
有線LANで接続した状態で、TeraTerm等を使い piユーザでログイン
$ su # adduser sspi password: <パスワードを指定> # gpasswd -a sspi sudo # visudo sspi ALL = (ALL) ALL を最後に追加。
これで WiFi経由でsspi ユーザがSSHログインできるようになります。
そして、sspi ユーザでも sudo ができるようになるはず。
退屈なことはPythonにやらせよう の望遠鏡版 その1~SSIDを切替える
第1弾は、ss-one とWifiでつなぐためにPCの SSID切替えを自動化する。です。
- Windows10に Python 3.x をインストールします。
- 次のコードを適当なところに置きます。
import subprocess from subprocess import PIPE ssid = "ssoneguider" def __switch_network(): subprocess.run(["netsh", "wlan", "disconnect"]) subprocess.run(["netsh", "wlan", "connect", 'name=' + ssid]) __switch_network() input('\n Press ENTER to exit.')
このpyファイルをダブルクリックすると ssoneguider のSSIDに切り替わります。
あとは、デスクトップ等にショートカットを作っておくと便利かも。
では。